狭い庭の一株ツツジと小さなサツキ 満開時の咲き具合 よりひきつけるのはどちら?

 

 

 

ツツジは5月の前半から中旬にかけて満開となり鮮やかなピンク色とい

うイメージが脳裏にあります。

そして、サツキはツツジの見頃終了後の、しばらく経過して5月下旬

に、蕾が開くように思っています。

サツキは小さく纏まっていていて、感じの良い優等生という感じがします。

 

 

両方共、同属(仲間)の木で花は鮮やかさ・美しさは他の花木よりは

群を抜いているように思えます。

 

 

寒さがしっかり溶けて、春風が爽やかな過ごしやすくなった季節の頃

に咲く花で、大きな庭園や公園内にひとむらに咲き誇り、その場所に

必需品となっているようです。

満開時の鮮やかさは「オー」と叫ぶぐらいに目を楽しませてくれます。

我が家の小さな庭に咲くツツジとサツキの咲き具合は、どちらが

マインドをより感動させるか比較してみたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1.ツツジ  蕾から開花までの経時変化と葉の状況

 

1)’21.3.31

①蕾を中心として周囲に小さい葉が4枚十字に近い感じであり、更にその外側に大

きな葉が半円4枚あるようです。

 

 

 

 

 

2)’21.4.10

①蕾が赤く色づいて立ってきました。

 

 

 

 

 

 

3)’21.4.22

 

①約3週間で上に伸びて開く準備をしているようです。

 

 

 

4)’21.4.27

①5日前の蕾の段階から、一気に約1ヶ月で満開になりました。

 

 

 

5)’21.5.26

 

①花が散って1ヶ月後、葉が伸びて以下の状態です。

②蕾から満開・花散りサイクルは約2ヶ月間です。

 

 

 

 

 

 

 

2. サツキ

 

 

1)サツキはこじんまりして色彩が鮮やかなので、じっと見ていても飽きないです。

 

 

 

 

2)花びら一を杯に広げて咲いています。

 

 

3)花びら五辺が鮮やかです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(赤いツツジ)

引用元:「さつき」と「つつじ」の違いとは? 見分け方はこれ

https://xn--n8jv600a.net/azeria/

 

3.ツツジとサツキの違い

 

1)桜も散り、4月からの新生活にも少しずつ慣れ始めた頃、あちこちでいっせいに

咲き始める赤紫の花。

そう、ツツジです!

たぶん、ツツジです。

サツキだったかも?

似ているのですよね、本当に?!!

どっちがどっちだったっけ・・・?

せっかくキレイだから写真も撮ったのに!

大丈夫です!

2つの違いや見分け方について紹介いたします。

よろしければ、参考にしてみてください!

 

 

どちらも同じく『ツツジ属・ツツジ科』のツツジとサツキ。

見た目も咲く時期もよく似ています。けれど、その微妙な違いこそ、2つを見分け

るポイントとなります。

 

花弁や葉っぱが大きく、開花時期も早い方が「ツツジ」、小ぶりの花や葉を持ち、

ツツジの後に咲き始めるのが「サツキ」です。

それではもう少し具体的に、それぞれの特徴を見ていくことにしましょう。

 


2)サツキ展ツツジ祭り

 

旧暦の5月に花を咲かせることから名の付いた「サツキ」は300もの種類を

持つツツジのうちの一つ『サツキツツジ』を略しての呼び名です。

現在では5月中旬から7月、他の『ツツジ科』の仲間より1か月ほど遅れての開花

スタートとなります。

 

赤紅色の花弁を、サツキのイメージとして持っている方も多いのではないでしょう

か? 可愛らしい小ぶりの花を咲かせてくれます。

大きさ(高さ)は1mほど。剪定されて、きれいな生垣になっているのをよく見

かけます。

 

 

花が咲くより先に新芽が出るので、剪定は少し難し目。きれいなサツキの生垣に

は、それなりの技術が施されていたのですね! 感心です!!

 

1つの株から1つの花柄だけでなく、単色や絞り咲き、覆輪と呼ばれるもの等、い

ろいろな花が混じって咲くことも、園芸や盆栽で人気の高い理由のひとつとして挙

げられます。

 

また、冬になっても(ほとんど)葉を落とさない『常緑樹』としても知られています。

生垣がスカスカになってしまったら、ちょっと悲しいですものね。

花弁は肉厚で葉の表面には照りがあり、ツヤツヤしています。

 

枝分かれがよいため、小枝が多く、1つの蕾からは1~3輪の花を咲かせます。

よく見かけるのは真紅の花弁を持ったものでしょうか。

一週間ほどかけて、ゆっくりと開花していきます。

 

そんな「さつき」、俳句の季語も『夏』です。『最古の園芸書』ともいうべき(な

んと!)元禄5年発行の書物にも『初夏咲き』の花として紹介されています。

開花時期の5月中旬から7月、小ぶりで可愛らしいさつきの花を、ぜひ観察

してみてくださいね!

(白いツツジ)

4.「ツツジ」の特徴とは?

目次

万葉集にも詠まれていた「ツツジ」。代表的なのは長崎県平戸で改良された品種群の『ヒラドツツジ』、街路樹としてよく見かけるのは、その一種である「オオムラサキツツジ」です。

 

名前の通りの赤紫色の大きな花が特徴。葉も大ぶりです。樹高は1~3mですが、

「オオムラサキツツジ」以外のつつじの中には5~10mになるものもあります!

大きいですね!

 

 

開花の仕方も豪快です。一気に花開く、といった感じの開花となり、全部の花が

一度に開きます

いつの間にこんなに咲いたの!?とびっくりさせられることもしばしば。アジアに

広く分布し、ネパールでは国花の地位まで上りつめています。

 

スケールがすごいですね! 何となく今までのイメージより、勇ましさが増しました!

 

樹齢800年を軽く超え、1000年くらいではないか? と推定された古木もあ

り「花」というより「樹」、山腹一帯に自生しているつつじの姿は実に壮観です。

 

よくお子さんたちが洋服に葉っぱをくっ付けてワーワー楽しんでいるのを見かけま

が、つつじの葉もその一種。照りがなく、葉っぱや幹にも毛が密集して生えてい

るた、服などに簡単にくっ付いてしまいます。

 

付けたくて付けた場合には楽しいのですが、気づかずくっ付いているとちょっとだ

け恥ずかしいので、つつじと戯れた後などには、一応確認してみてくださいね。

 

蜜を吸ったご経験があるのなら、それも「つつじ」です。

街なかではあまり見かけませんが、毒性のあるものもありますので、ご注意ください!

大ぶりな花ですが、1蕾には3輪の花が基本。

 

開花時期は4月中旬から5月下旬にかけてです。さつきと入れ替わりのような感じ

ですね。

先ほどの元禄の園芸書によれば、つつじは『春先花』として掲載されています。

も『春』。春先に一気に咲き誇る様子が目に浮かぶようです!

 

(赤いサツキ)

 

5.「ツツジ」と「サツキ」の詳しい違いと見分け方

 

さて、これまでを見る限り、案外見分けって簡単なんじゃない? と思われたかも

しれません。

 

並んで咲いていてくれたなら、確かになんとかなりそうですね。

 

けれど開花時期が重ならない2つ、また、基準より大ぶり、または小さ目のものも

あります。

花の散った後では? 写真で見せられたら? 

なにより困るのは、街などでよく見かける「オオムラサキツツジ」特にツツジと

似ている、ということです

 

5mやそれ以上のつつじなら、さすがに見分けられると思うのですが……「オオム

ラサキツツジ」と「サツキ」、最強のタッグです。

 

「これはツツジですか?」「いいえ、サツキです!」などの自信を持った回答のた

めにも、一番分かりにくく、そのくせ街なかで咲いている「ツツジ・サツキ」のほ

とんど、と言ってもいい2種、「オオムラサキツツジ」と「サツキ」、この2つを

比較しながら、見分け方等、さらに細かく詳しく見ていってみることにします!

 

1)開花時期は?

 

ツツジ(オオムラサキツツジ) サツキ
4月中旬か   5月中旬から7月
つつじが咲き終わるころ、さつきは咲き始めます。
オオムラサキツツジ
さつきに比べて、開花時期は短いです

 

 

2)花や葉の違いは?

 

ツツジ(オオムラサキツツジ) サツキ
花 大ぶり(つつじの花の大きさは、さつきの倍ほどもある、といわれす)

枝先に2~5個の大型の花を咲かせます。

花 小ぶり

1つの蕾に1~3輪の花が咲き、花弁は肉厚で、光沢があります

葉 大ぶり 長さ3~8cm 巾1,5cmくらい

狭楕円形~卵型の葉で照りがなく、毛が密集して生えています(服等にくっ付きます)

葉は柔らかめ

葉 小ぶり

長さ2~3cm 巾6mm程度 → こちらも表面には光沢があります

葉先が尖っています ・硬い葉を持ちます

 全体に、大きめなのがつつじですね。さつきには硬めの印象があります。

 


3)オシベの数も違う!

 

ツツジ(オオムラサキツツジ) サツキ
10本 ほとんどが5本

つつじ一般 5本以上

 

 

4)色で見分けられる?

 

色だけでは難しいですが他の特徴を踏まえた上でなら目安の一つにはなりそうです。

 

 

 

 

(白いサツキ)

5)代表的な色を挙げておきます。

 

ツツジ(オオムラサキツツジ) サツキ
赤紫色。名前の通りです 紅赤色が多い 一株から色々な配色の花が混じって咲くのも特徴の一つ
つつじ 一般 白、ピンク、紫

中には黄色や、葉っぱのような緑色、赤、白、ピンクを咲き分けるものなども

『つつじ色』というのは鮮やかな赤紫色

のことです

 

 

 

6)花のない時期は?

 

芽や葉に生えている細かい毛で見分けられます!

 

ツツジ(オオムラサキツツジ) サツキ
茶色 緑色(2,3例外はあるものの)

 

花が落ちた後の冬、葉っぱはどうなる?

 

ツツジ(オオムラサキツツジ) サツキ
常緑性でさつき同様、ほとんど落葉なしです
つつじ一般は 落葉性から半落葉といった感じです
常緑性でほとんど落葉しません

 

それぞれの「芽・花」関係は?

 

ツツジ サツキ
花が咲き始めてから新芽が出ます 新芽が出てから花が咲きます

 

7)ちょっとおもしろいこと

大雑把な言い方ですみません。でもちょっとおもしろいのです。

実は、「さつき」「つつじ」、新芽が出るのは同時期の5月。上記の『芽が出るの

が先か、花が咲くのが先か』の違いで開花時期が変わってきているだけなのですね!!

いやぁ、神秘です! 感動します!

 

8)見分けポイントを簡単にまとめてみましょう!

 

ツツジ サツキ
花や葉がさつきに比べ、かなり大きい 花や葉はつつじより小さめ。でも肉厚
さつきより先、春に咲く 咲くのもつつじの後
葉っぱがくっ付く! 光沢はないが、毛が密集して生えている 葉に艶があり、触ると硬さを感じる
背も若干高め 枝分かれが多い(小枝が多い)
街路樹に使われる率も高め 花が咲いている時に蕾も一緒に見つけられるかも
植え込みなどにはさつきが多いかも

 

(サツキ 花と蕾)

 

終わりに…

もともと同じ「ツツジ属・ツツジ科」。

それぞれの違いはあるものの、別物として分類するのはどうなの?という意見、考

えもあるようです。

なるほど、これからもますます、色々な種類の『ツツジ科』の仲間は分類され、増

えていきそうですね。

 

こうして、特徴等の違いを見てみると「もう、同じ種類なんだから同じってことで

いいんじゃない?」

「見分けられなくなるから、これ以上紛らわしいの作らないで~! 」などとも思

ってしまいますが、色々な改良・交配等を経ていくつもの品種が生まれているの

は、ただ私たちの純粋に花を楽しむ、と考えれば、紛らわしくてもよし!

まだまだ、たくさんの花を私たちに見せてほしい! とも……

学術的な分類はともかく、色々な種類の花と出会えるのは、やっぱり単純に和みます!


いかがでしたでしょう。

「さつき」と「つつじ」、見分けがつかない! と言われつつも、それぞれに個性

を持っていた2つの花。

どっちなの? の解消に少しでもお役に立てていたらうれしいです!

 

 

 

(ミヤマキリシマ ツツジ)

 

(サツキ 白と赤)

 

 

 

 

 

 

 

 

6.まとめ

 

1)ツツジとサツキの違いは?

①同じ種属の物であるが、外観は一見よく似たように感じるが微妙に違います。

花びらの形も違い、よく観察すると美しさも凄く違います。ツツジはシックな

ピンクでスケールが大きく落ち着きがあります。

またサツキはなんとも言えない鮮やかな花で、濃くもなく薄くもない丁度調和のと

れた品のいいレッドピンク色です。

 

 

②小さい方が可愛いいからサツキがいい!

客観的にみれば、小さい方が可愛い、美しい?というのが世界の間では常で多い

のではないでしょうか?

私もそのように思いますが!

しかしツツジもスケールがでかくて、落ち着きがあり目を楽しませてくれます!

 

従ってより惹きつけてくれるのは甲乙つけ難く、両花になります!

 

 

 

作成者: syuchan13

チャレンジ! この精神で! いろいろ役に立つことを発信していければと思います。

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です