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松は日当たりを好む常緑樹です。
よって形を保つために年2回の剪定が基本となります。
剪定しないで放置しておくと松葉が伸び、全体のスタイルが崩れてき
て、バランスが悪くなります。
また松葉が密集してきますと、下側に陽が届かなくなります。
こうなると松葉は弱ってきて、マツクイムシなどが繁殖し松のために
は、よくありません。
従って春にミドリ摘み作業、秋にはもみあげ作業と透かし剪定が主な
作業となります。
1.ミドリ摘み作業
引用元:庭木で開運TOP マツのミドリ摘み
1)春に行うのがミドリ摘み作業です。
①4月頃から5月にかけて新芽が下側の写真のようにすごく伸びてきます。
②このまま放っておくと樹形が乱れてきますので新芽の柔らかいうち
に手指又はハサミで摘み取ります。
2)新芽の中央部分が一番早くて長く伸びてきます。
①多い所で数本くらい出てくることもありますので長いのはすべて摘
み取ります。
バランスをみて2本残しとし、2cm程度の長さにカットします。
②松葉が伸びて密集していれば、もみあげを行い枝の先端付近で松葉
を約7対~8対残しとします。
3)前年の12月頃に松芽をカットしていると、次の年は新芽の伸びが小
さくなります。
2.もみあげ作業とスカシ剪定作業
1)秋から冬の10月から12月頃に、もみあげ作業と透かし剪定を行います。
2)もみあげとは、枝の松葉を抜き取ることで松葉を少なくし、枝の先
端付近で約7対~8対残しとします。
①これにより隙間ができ、陽のはいりが下方まで届き、陽光を浴びや
すくなります。
そして、枝が伸びすぎてスタイルを崩していると判断すれば、枝元か
らカットします。
3)松の仕立てのポイントはV字に分かれた枝から2本ずつ新しい枝を
伸ばして自然な、しまった樹形に維持することを意識して剪定します。
4)もみあげ時には無駄な力を加えずに先端枝を折らないように柔軟に
扱うことが必要です。
3.まとめ
1) 自分なりの松の完成形ををイメージしどのように伸ばしていく
か、または止めるかを判断します。
2)基本形はヘッド(トップ)から下側に向けて三角形をイメージし
て、左右対称に下がってくるのが理想ではないかと思います。
3)バランスがとれていることが重要ですね。
4)剪定には時間がかかるので、休憩をとりながら行いましょう。
※剪定を覚えると自分の思い通りに形が作れるので、一番の楽しみがあ
るところですね!
5)時間を決めて手入れします。長く作業すると疲れますから!
6)足場が悪く脚立の安定性が悪いときは、脚立の傾きを修正し、グラ
つきを無くしてロープで脚立を固定します。
安全を確認してから剪定作業に入ります。
7)油断大敵です! 安全に作業を!
8)剪定はさみと脚立固定用ロープ
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