ラジオ深夜便を聞いていて知った言葉ですが、「テロメア」です。
「命の回数券」という遺伝子があるということです。
「回数券」というチケットを使い切ったら命が終わるということか?
「命の回数券」はテロメアといい、染色体(DNA)の両端についていて年を取るごとに、
分裂して減少するとのことです。
人間、生まれたときは10000塩基の長さがあり年に50塩基ずつ分裂し減少して、5000塩基で分裂終了となります。
すると5000塩基/(50塩基/年)=100年 うまく使えば100年生きられるということになります。
大事に使えば誰でも100年の寿命があるということか?
テロメアはもともと染色体の末端を保護する役割を持っているので、その短縮が限界に達すると、
DNA鎖の先端がむき出しになってしまいます。 これを末端保護問題(end protection problem)といいます。
DNAの複製工場は操業停止となり、細胞はもはや分裂することが出来なくなり死にいたります。
テロメアは細胞分裂のたびに短くなり、一定の長さになると細胞分裂が停止して細胞死を迎えます。
テロメアが短くなる原因には、加齢、ストレス、喫煙、肥満、生活の不摂生等などの要因があります。
テロメアを伸ばす食べ物は?
バランスの良い食事が大切か!
老化や寿命のカギを握る「テロメア」をテーマに、健康で長生きする生活習慣をみていきましょう。
時間栄養学を無視した影響は、50代から現れるようです。
朝食を食べずに過ごす影響は、若いうちはなかなか気づきにくいものです。
すぐに太るわけでもないし、一気に血圧が上がるわけでもなく、自覚しづらいのですが、50代になっ
てからその影響がはっきりと現れるようになり、気がつけば生活習慣病への道をまっしぐら、という
ことになりかねません。
これには、遺伝子情報を伝える染色体を保護するために、その両端についている遺伝子「テロメア」
が深く関わっています。
「テロメア」は「時計遺伝子」とともに、時間栄養学の発展を支えているもう1つの時計です。
ただし、「時計遺伝子」のように周期ごとに繰り返し刻む時計ではなく、やがて終わりがくる命の砂
時計のようなものです。
染色体の両端にある「テロメア」は、通常、生まれたときに約1万塩基の長さを持っており、細胞分
裂を繰り返すたびに短くなっていきます。
おおよそ年平均50塩基ずつ短くなっていくとされ、5000塩基になると細胞が分裂できなくなります。
ところが急速な細胞分裂が生じるとテロメアの短くなるスピードも上がり、早くに細胞分裂ができな
くなり老化します。
細胞が老化した体の組織は機能低下し、生活習慣病にかかりやすくなるのです。
例えば、50代で同世代の人より1000塩基分「テロメア」が短い人は、通常の人に比べ心筋梗塞や脳
卒中のリスクが3倍高くなります。
つまり「テロメア」を長持ちさせることが長寿の秘訣といえるのです。
テロメアを長持ちさせる生活習慣
「テロメア」を長持ちさせる生活習慣は、簡単にいえば、時間栄養学に則ったバランスの良い食事と
規則正しい生活につきます。
暴飲暴食、喫煙、肥満、不規則な生活をおくるたびに、命の回数券「テロメア」を無駄づかいしてし
まう、と考えれば、おのずと改善したくなるのではないでしょうか。
最後に「テロメア」にとって何が良くて、何がいけないか、注意点をまとめておきましょう。
「テロメア」に良い食べ物、悪い食べ物は?
「テロメア」を長持ちさせる栄養素として、葉酸、食物繊維、ビタミンEなどが挙げられます。
特に葉酸は、遺伝子に直接必要なビタミンの1つです。
これらがたくさん摂れるのは全粒穀物や野菜、果物、豆類など。毎日、意識して摂るようにしましょう。
一方、「テロメア」を縮めてしまう栄養素はリノール酸、飽和脂肪酸、脂肪分を調整していない全脂肪など。
最近の研究では、加工度の高いジャンクフードを定期的に摂取することが、テロメアを縮める要因で
あることがわかっています。
睡眠不足、肥満、ストレスは大敵です。
1日およそ7時間、良質の睡眠がとれるよう心がけましょう。
また、肥満も「テロメア」を短くする要因なので、適度な運動習慣を身につけることが大切です。
そして、過剰なストレスは「テロメア」の短縮を加速させます。
気分転換、リフレッシュの時間をとり、ストレスをため込まないよう心掛けましょう。
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