小豆(あずき)といえば、善哉が思い浮かびます。
小豆を水洗い後、鍋に入れ煮詰めて、小さな豆が全体にやんわり割れ
開いた頃、砂糖を加えて甘味を調整し、団子や餅を投入し再度軽く煮
詰めます。
昔は冬場に練炭火鉢に鍋をかけて母親がお祝い日に善哉を作っていま
した。
ちなみに、現在、新型コロナの自粛生活による運動不足やストレスで
便秘に悩む人が多いといわれます。
小豆(あずき)に便秘改善や筋肉量アップにつながるパワーを持って
いることがわかったそうです!
その秘密の一つが、いま注目の成分「レジスタントスターチ」です。
腸内細菌を元気にし、便をつるりと出してくれるその不思議な能力で
美ボディ作りに凄く効果があります。
NHKのガッテン!にて放映していました。
引用元:NHKガッテンhttps://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20200902/index.html
注目の成分「レジスタントスターチ」を詳しくみてみたいと思いま
す。
1. 小豆(あずき)の不思議なデンプンパワー
1.1
小豆にはでんぷんが多く含まれますが、「普通のでんぷん」と「特殊
なでんぷん」の大きく2種類に分けられます。
1.2
普通のでんぷんは、食べた後、消化器官で糖に分解されて消化吸収さ
れ、活動のエネルギーになります。
この時、一緒に取ったたんぱく質の吸収を助ける働きがあるので、筋
肉がつきやすくなります。
適度な運動を行えば、メリハリのある“美ボディー”を作るための味方
になります!
植物性たんぱく質ですから体にいいですよね!
植物性たんぱく質と言ったら大豆もあり!
小豆と大豆は大きさ・形が違うが親子のようか?
片方の「特殊なでんぷん」は、近年注目されている「レジスタントス
ターチ(難消化性でんぷん)」です。
レジスタント=消化されないの意味で、スターチ=でんぷんという意
味です。
食べても消化吸収されず、便の量を増やして腸のぜんどう運動を活発
にします。
腸内細菌のエサになったり、便に水分を与えて出しやすくしたりとい
った働きもあります。
レジスタントスターチは加熱をすると減ってしまいますが、小豆を加
熱した後に100g中に6.5g食品中に残っていてトップクラスで多
く含まれています。
2. 便秘改善&美ボディパワーを保つ食べ方
便秘改善効果を期待したい場合、おすすめの食べ方は「塩小豆」。あ
んこより加熱時間が少ないので、レジスタントスターチがたっぷり含
まれています。
2.1
レジスタントスターチたっぷり!塩小豆
【材料】
- 小豆 250g
- 水 700ml
- 塩 適量
【作り方】
1)小豆(あずき)を水に浸し、冷蔵庫で16時間以上吸水させます。
※気温が高い時期は冷蔵庫で吸水させてください。
冬は常温でも大丈夫です。
2)小豆と浸した水をそのままフライパンに入れ、フタをして強火で加
熱します。
3)沸騰したら弱火にして、15分ほどコトコト煮ます。
4)皮が破れる手前で、ホクホクと食べられる状態になったら煮汁を切
り、お好みの量の塩をふって完成です。
2.2
甘さカロリー控えめ! 小豆(あずき)の香り高い
ガッテン流 手作りあんこ
小豆は煮るのに時間がかかる豆です。いきなり鍋で煮始めると、あん
この完成まで2時間ほどかかることもあります。
その理由は、小豆の皮は防水性が高く、「吸水口」と呼ばれる部分が
十分にふやけないと、ほとんど水を吸わないからです。
そこでガッテンでは、あらかじめ水に浸して、吸水させる方法をおす
すめします。
すると、小豆をやわらかくするために行う「差し水」も不要になります。
さらに近年の小豆は品種改良などによって渋も少ないため、渋抜き
(アク抜き)もカットします。
大幅に手順を減らして、簡単に香り高いあんこを手作りすることがで
きます。
手作りなら、砂糖の量もお好みで自由自在です。!
2.3
煮汁が冷た~いぷるんぷるんスイーツに大変身!
小豆であんこを作るとき、一般的には渋(アク)が出るので、沸騰さ
せて煮出したら、煮汁を捨てます。
これを渋抜きと言います。通常1~2回、多いと5~6回行うなど、レ
シピによって回数はさまざまですが、この煮汁の中にはポリフェノー
ルや鉄分、カリウムなどが含まれており、何より小豆の香りもありま
すので捨てるにはもったいないものです。
そこでガッテンでは、この煮汁をスイーツに仕立てました。
小豆の煮汁は、なんと冷蔵庫で冷やすだけでゼラチンや寒天を入れな
くてもぷるんぷるんに固まるのです。
水ようかんとは全く違う、新触感の冷た~いスイーツを試してみてく
ださい。
3.まとめ
3.1 小豆の健康パワー
1)「小豆」は常温で大量加工してもただの赤い小粒だけで、健康パワ
ーは低度ですが、しかし熱をかけ、ほかほかに煮詰め上がると、健康
パワーは高度領域に上昇します!
2)豆類は植物性たんぱく質が豊富で体にやさしいものが多いですね。
3.2 小豆(あずき)中のレジスタントスターチ量
1)レジスタントスターチは加熱をすると減ってしまいますが、しかし
小豆(あずき)は加熱した後でも100g中に6.5gと残存していて
食品中でトップクラスです。
2)食べても消化吸収されず、便の量を増やして腸のぜんどう運動を活
発にします。
腸内細菌のエサになったり、便に水分を与えて出しやすくしたりとい
った働きもあります。
3)打身・骨折等の痛み止めの服用薬に、大腸の水分を50%位吸収す
る薬があり飲んでいまして、便秘になり弱ったことがあります。
こういうケースにレジスタントスターチを利用すればよいと思います。
薬と違い自然食品ですから、体にやさしいです!
4)善哉も水平展開して一石二鳥になりますよね!
(おいしさ・栄養満点と便秘解消で!)
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