木の寿命はどこで決まるのでしょうか?
木のトップが密で陽が入ら無く光合成不足となり、内部の枝葉から枯
れてしまうとか?
晴天が続き、雨が降らず、水不足で枯渇してしまい根から枯れてしまう?
ずっと湿地なのでこれも根腐れして枯れてしまうとか?
その木自体の、小さいとき(苗のとき)の環境不良とか?
遺伝とかがあるのでしょうか?
ちょっと考えて見ると、このような気がします?
他の要因が一杯あるのでしょうか?
調べてみたいと思います。
1. 日本で一番寿命の長い木は?
引用:植物の寿命
1)屋久島の縄文杉です。
千年未満では、子杉としか呼ばれない屋久杉ですが、中でもおそらく
一番有名な縄文杉は、樹齢七千二百年と言われています。
七千年前なら縄文時代でも早期になりますが、この樹齢は幹の太さか
ら推定されたもので、今では、様々な根拠から、どうもそこまでは遡
らないだろうということになっています。
それでも屋久杉には、三千年を超すものがあることは確かです。
縄文時代の杉が残っていることには間違いないことになっているよう
です。
2. なぜ屋久杉は長寿なの? 環境がいいのか?
1)土壌が貧困であるために、成長自体が遅くなっています。
スローライフは「長寿の秘訣」の基本であると感じられます。
しかしながら、たとえゆっくりしたリズムで謳歌しても、古い葉は新
しい葉にとって変わられ、老木は若木に道を譲らなければいけません。
土壌が貧困な屋久島では朽ち木は格好の苗床でもあります。
屋久杉は、緑のコケやシダの植物に囲まれていて好環境であるため共
に良い住処となっています。
これも長寿の秘訣でしょう!
倒れた後は次代の植物の苗床になります。
屋久杉は老木から若木にバトンをつなぎ、循環しながら周辺の植物と
共に寿命を伸ばすために栄養等を分かち合って共存しているようです。
良い関係ですね!
3. 庭木は同じ条件下なのに寿命差が出る訳は?
1)年数が経過するにつれ庭木の環境に違いが起こってきます。
①光合成が促進されているときと、そうでないとき。
②水分保持率が丁度いい状態のときと、そうでないとき。
③根の発育に十分栄養がいっているときと、そうでないとき。
④植物類(コケ・シダ類)との共存で木々と順応しているときと、そ
うでないとき。
※ 光合成とは「植物が光によってデンプンなどを作る働き」であります。
また「植物が光によって水を分解して酸素を発生し、二酸化炭素を
有機物に固定する反応」ということになります。
4. 同じ条件下とは (以下のような環境状態)
比較対象
外気温 | 高い | 低い |
雨 | 多い | 少ない |
土壌 水はけ |
良い | 悪い |
湿度 | 高い | 低い |
木の混み 具合 |
広い | 狭い |
日陰 | 有り | 無し |
光合成 | 良好 | 否 |
土壌 | 良好 | 否 |
周辺植物 と共生 |
良好 | 否 |
害虫が つく |
有り | 無し |
木の成長 | 早い | 遅い |
木の消毒 | 有り | 無し |
台風 (塩害) |
有り | 無し |
5. 外的条件が一緒でも、差が出てきまます。
5.1 光合成不良で生育不足
森に入れば光獲得の競争が行われています。
1)ブナの木はグレーの木肌していて、樹齢は150年~200年です。
50㎡の中に16本ブナを植林すると、大木になるのはこの中で1本しか
ないと報告されています。
その理由は
スペースを広くとらずに植林すると、成長の遅い木は大きい木の下
に隠れ、陽光が当たらず日陰部分が多くなって、光合成不十分となる
ことが理由に挙げられます。
2)イブキの剪定やイブキの垣根等は、スカシ剪定をしていないと陽が
入らないので中の枝葉が枯れていきます。
木々はすべてスカシ剪定しないといけません!
例としてイブキ・バベ・木斛・松・マキ・アカメ等あります。
5.2 夏場晴天が続き水不足で枯れてしまい短命となります。
1)庭木は散水不足で枯れていることが多いように感じです。
5.3 枝葉に害虫が付き枯れてくることもあります。
1)松 松食い虫
2)バベ
3)木斛
6. 屋久杉のように長寿の木にするには!
1)何を実行すればよいか?
①例えば木の根元や周辺に植物を植えて土壌環境を良くして根を活性
化します。
2)寿命を伸ばすには、「ゆっくりとした成長」が大事のようです。
3)一気にエネルギーを使わないで、徐々に使うことが高寿命の秘訣の
ようです。
屋久島は気候が温暖で屋久杉自体、山に立地しているので暑さが続い
ても、他の周辺の木や緑の植物がカバーしてくれるだろうし、スギ
本体、消耗することはないだろう。
また土壌下の根に流れている地下水も枯渇することはないように思い
ます。
周辺の植物と共に助け合い、順応し共生しているので、立地している
環境も最高の場所であると感じます。
そういうことで寿命が、すごく伸びるのだと感じる次第です。
7. まとめ
1)木々の植物は陽が枝の内部まで入らないと、光合成ができないの
で、枝葉は枯れていきます。
従って満遍なく日が当たるように、植え付けは、数十年後の木の大き
さを考えスペースに余裕を持って、植え付けしないといけませんね。
隣家に落ち葉が多く落ちないように境界線から少し離して植え付けし
ないません。
苗木を詰めて植え付けするのは、植え付け時は見栄えはいいですが、
成長してくれば、間隔が無くなり窮屈になります。
あまり良くないですね!
そういうことで、剪定もこまめに行い、木々の光合成を良くし短命に
ならぬよう努めなければいけません。
庭木と植物(コケ・シダ)の共生も好環境でいいですね!
夏場の水やりも大事で、夕方しっかり行わないといけません。
陽が当たるところは、成長が促進されますが、逆に当たらないところ
は、成長は抑制されます。
2)庭木は寿命アップのためスカシ剪定を 1回/年 行いましょう。
①光合成の促進のため
3)庭木の寿命差は総合的な要因があい絡まって起きているのが考え
られます。
従って日常よく観察し異常がないかを確認することが大事ですね!
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